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環境包装設計事例の紹介と解説

木枠梱包から段ボール化

今月の事例は、現行木枠梱包のものをオール段ボール化を狙った事例になります。
被包装品は、農業用の機械になります。その重量はおよそ100kgになるとのこと。

現行の木枠梱包には次の問題点がありました。

問題点1:最終ユーザーに納品する際、木枠梱包では廃棄が難しいためバラしたあとの梱包材
問題点2:1の際、持ち帰ったあとの木枠から釘をはずさなければ処分できない場合があること。

※木枠からの変更に際し、お客様から言われる問題に「組立が面倒、熟練の作業者を要すること」等をあげられることが多いのですが、今回はこのような問題点はなかったようです。

設計にあたりましては次の点に注意しました。

注意点1:機械には車輪(4輪)がついており、これを固定しなければならない。
注意点2:梱包後、倉庫で3段まで積載することがあるとのことで、箱の強度を考慮しなければならない。
↓
お客様のご希望で今月生産分より木枠をやめたいとのことでしたが、注意点2の確認に時間を要することや、当方の対応が遅れたことも有り、まずは木製パレット+強化段ボールで対応して頂くことになりました。その後、オール段ボール梱包は時期を遅らせて提案することとなりました。これにより、注意点の1は自動的に解決することとなりました。

図 木製パレット+強化段ボールの組図

図:木製パレット+強化段ボールの組図

今月分の生産は上図の梱包仕様にてご対応いただきましたが、現在オール段ボール仕様の検討中であります。リフトでの作業強度は確認済みで、固定方法の決まり、最終の箱圧縮試験のみとなっております。

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