環境包装設計事例の紹介と解説
計測器用ギアヘッド用梱包材の仕様改善
写真1
今回の事例は、計測器用のギアヘッドの梱包改善の事例となる。
まず、製品の形状は写真1のような形状であり、逃がさなければならない場所は円盤状の部分と基盤である。
現行の梱包材に使用している緩衝材の形状は、写真2のような形状であり、製品をはめてみると写真3のようになり、この2ヶ所が逃げられる仕様となっている。(赤丸部分)
客先の条件は、廃棄等の問題から発泡材を使用せず、オール段ボールでの設計という要求であった。
そのため、まず現行の梱包材から製品の押えられる部分と逃がす部分を決定し、段ボール製パッキンを設計した。(黄色丸部分)
写真2
形状は、製品のベースをなぞるような窓抜き仕様とし逃がす箇所を大き目にした。また、製品が前後に動かないよう本体を押えるパッキンに凹凸をつけ、ベースを固定する仕様とした。
上の押えパッキンに関しても、下パッキンと同様に考え、円盤状の部分と基盤を逃がして、製品本体を押さえるようなパッキンとして、顧客の要求である『脱発泡』が実現し、『オール段ボール』での設計提案となった。
今後もこの仕様を普及させ効率的な設計開発を
進めて行きたいと思います。
写真3
写真4