環境包装設計事例の紹介と解説
小型機器梱包
今月は、最近増えてきています小型機器の梱包の事例を紹介したいと思います。
依頼される被包装品が小型化しており今回のような形状が増えそうです。
写真1. 小型部品集合包装
被包装品が小型化すると、1ケースあたりの入り数が増加します。するとこれらを仕切るのにこれまでは通常の組仕切りを使用していました。これだと、以外と材料を必要とし、さらに組み作業もなかなかの手間でした。
そこで最近は、左写真(1-4)のような簡易な組仕切りをベースにBFをまるめて形成される受け台を設計する事例が増えています。この形状だと、次のようなメリットが考えられます。
写真2
メリット
- 通常の組しきりより、作業性が良い。
※ただし、最初は組み立てに「慣れ」が必要と思います。
- 梱包材の評価に落下試験等がある場合通常の仕切りに加え、緩衝部を新たに設けなければならない。この形状だとすでに緩衝空間を設定済みのため、手間が省ける。
良いことばかりではなく、次のようなデメリットもあります。
- 組み立て後の折り畳みが不可能となる。
写真3
見て分かるように、この受け台は折り畳みができません、ということは平板納入の場合、お客様で組み立ての作業を行う必要があります。それか、組み立てて納入ですがその場合、よく言われる「空気を運んでいるようなもの」になってしまいます。
世の中にはいろいろな形状のものがありますが、その形状には何かしらの意味があり、さらに一長一短があると思います。
写真4