環境包装設計事例の紹介と解説
材料削減段ボールトレー
今月の事例は、段ボールのトレーの事例になります。
写真1. 被包装品
被包装品は写真1の3種類の機械部品となります。右側の本体より、かなり長めのケーブルが出ており、それが適当な大きさに束ねられているものでした。
当初、お客様のほうから依頼されたときには、写真2、3のような段ボールWFを抜いたものを3枚程度重ねる仕様でお願いします。とのことでありました。しかし、この仕様だとバリ取りの作業が多く、潰れた段ボールの厚みの考慮等課題がありました。
写真2. 当初の仕様
写真3. 当初の仕様
そこで、写真4〜6 のような段ボールBFの抜き形式のトレーを設計、合わせて提案することとしました。
写真4. BFの段ボールトレー
写真5. BFの段ボールトレー
写真6. BFの段ボールトレー
この仕様では、比較的バリ取りの作業が簡単なことや抜きによる厚み損失を心配する必要がなくなりました。また、重量換算ですが以下のように必要とする段ボールの材料を削減することができました。
当初(WF)の仕様 WFで0.286u 重量 240g
BFの仕様 0.247u 重量 137g
となりおよそ40%の材料を削減できました。現在、お客様の評価も良く、BFの仕様にて受注が決定しております。