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環境包装設計事例の紹介と解説

風力発電機用ユニット通い梱包

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 この製品は、風力発電機に使用されるユニットの通い梱包の事例である。
 この製品は、現在ポリ袋などに包まれて、箱に無造作に梱包されて出荷されている。そのため、傷ががついたりして不良品として返却されるものもあるということで、今回緩衝材を使用した通い梱包の設計となった。
 通い梱包の仕様であり、製品重量が40kg程あるため、外装ケースにはハイプルを使用し、緩衝材も倍率の高いものを使用することとした。
製品は、写真(1)のような形状をしており、この状態で上下を押える発泡緩衝材のパッキンを設計した。
その際、写真(1)のように左右は鉄の厚い板があるため緩衝材は写真(2)のように、その板を固定する仕様で考えた。

写真2写真2

 また、写真(1)でわかるように、上下にシャフトがあるため、その部分を逃がすために、発泡材のパットに左右を分離させた固定用の緩衝材を貼り付けた。
 本来であれば、上下を同じパッキンで固定したいところであるが、写真(1)のように製品の中央から下に向けて銅板があり、緩衝に影響してしまうため上下のパッキンを一部違う形状にした。

写真3写真3

 先ほど記述したように、現在はポリ袋に包んで梱包・出荷しているが、通い梱包化することで、ポリ袋の廃棄物は無くなり、また、先ほど述べた様に、製品重量が40kgあるため、梱包作業がポリ袋に包み、箱で梱包するという作業が大変であったが、この仕様の場合ポリ袋で梱包することが無いため、すぐに緩衝材の上に載せて梱包することができるので、現行の梱包に比べて作業性が良い。それが写真(3)の通りである。 また、緩衝材を使用し固定しているため、傷が付くなどの問題も限りなく回避することが可能である。

 今回の設計でメリットとなるポイントは
  1. 通い梱包仕様となるため、ポリ袋などの廃棄物を削減できた。
  2. 緩衝材仕様のため、傷などの問題を回避できた。
  3. 1に伴い、作業性のアップ。

 以上の効果が得られる設計となっている。

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