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環境包装設計事例の紹介と解説

写真1写真1
この事例は、ガラス板用の通い梱包の設計事例である。元々の形状は、写真1のようにボックス状になっているのではなく、櫛形の部材をケースに入れていくという仕様であった。そのため、作る側は楽であったが、梱包作業側に手間が発生していた。
そこで、形状をボックス型にしてケースに入れるという仕様へ変更した。これにより、部材の欠品や作業の手間が解消された。
また、仕様変更に伴い、材料の厚みも調整し、使用材料も減らしている。
さらに、この形状は深さがあるため、櫛形の部材を何層か貼り合せる仕様となっている。そのため、場所によっては、凹型にへこんでしまい、隙間が出来ることがある。これを解消するために、抜型を改造し、外側の刃を抜いて、材料に若干の余裕をもたせ、抜型作業後に、凹部分を切り落とすことで、隙間を無くす仕様とした。
図1図1
また、図1のように櫛形の貼り合せとなるが、底部分の貼り作業は難しく、また接着面積も小さくなるため、赤矢印のように両サイドの緩衝材が当たる部分だけブロック状の緩衝材とし、接着面積を出来るだけとるようにした。この設計提案により、以下の効果が得られた。
(1)部材投入によるセットアップからボックス型への仕様変更による、作業効率・作業環境の改善
(2)仕様変更による材料使用量の見直しに伴う、材料削減

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