環境包装設計事例の紹介と解説
段ボール緩衝設計
これまで、化成品の真空成型トレーにて梱包しておりました。
写真1 成型トレー(参考)
ところが、この成型トレーでは、トレーが割れてしまう問題が生じました。
そこで、トレーに変わり、段ボール緩衝材の設計を検討いたしました。但し、条件には、成型トレーに合わせた箱内寸にするということがありました。これだと、緩衝距離(落下の際潰れるためのスペース)が足りないため、落下した際に中の品物が破損する恐れがあります。
写真2 提案した段ボール緩衝材
そこで、これまでの考え方を止め、落下の際の衝撃を段ボールを潰すことで受けるのではなく、その衝撃を受けても潰れない強度を持つ仕様を提案することにしました。そうでないと落下時の衝撃で被包装品(内容物)が段ボールケースを突き破り、もろに衝撃を受けてしまうからです。そこで、写真2.3のような異形のA式ケースを被包装品の両側に配置、この2面の落下の際、変形しないような強度を持たせました。上下及び前後は比較的緩衝距離をかせげたため、従来の緩衝材の形状にならいました。
写真3 提案した段ボール緩衝材
写真4 梱包状態
写真4は、実際に品物を入れた場合のイメージです。