段ボールケースの耐圧比較試験を実施しました。
試験日時:H24 3月29日 13:00〜
目的:今回の試験は、お客様に提案する機会の多い、同内寸の数種のケースを対象とした耐圧強度比較試験です。
試験体:各試験体内寸 340×170×150
試験条件:23C゜50% 24hr 調湿済 チャート紙フルスケール2.5t 圧縮速度10mm/分
試験機:ロードセル型箱圧縮試験機
試験結果:
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均値 | パーセンテージ | ||
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【A-1式ケースAF】 | 耐圧荷重(kgf) | 290 | 285 | 290 | 288.3 | 100% |
【アメロクAF】 | 245 | 275 | 225 | 248.3 | 86.13% | |
【アメロクBF】 | 225 | 180 | 205 | 203.3 | 70.52% | |
【抜箱額縁前BF】 | 145 | 160 | 170 | 158.3 | 54.91% | |
【抜箱額縁横BF】 | 200 | 205 | 225 | 210 | 72.84% |
パーセンテージ・・・A-1式を100%とした時の他ケースの平均強度の割合
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均値 | パーセンテージ | ||
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【A-1式ケースAF】 | 歪量(mm) | 24 | 24 | 23 | 23.7 | 100% |
【アメロクAF】 | 12 | 13 | 10 | 11.7 | 49.37% | |
【アメロクBF】 | 9 | 7 | 11 | 9 | 37.97% | |
【抜箱額縁前BF】 | 8 | 9 | 8 | 8.3 | 35.02% | |
【抜箱額縁横BF】 | 9 | 7 | 10 | 8.7 | 36.71% |
試験体形式画像
総括:
今回の試験では
『耐圧荷重』・・・A-1式(AF)<アメロク(AF)<抜箱額縁横(BF)≦アメロク(BF)<抜箱額縁前(BF)
『歪量』・・・・・・・A-1式(AF)<アメロク(AF)<アメロク(BF)≦抜箱額縁横(BF)<抜箱額縁前(BF)
という結果になりました。形式に関係なくBF<AFの優劣が働く事が見て取れます。
A-1式から耐圧荷重、歪量共に他のケースより良い結果が得られた要因は、テープ貼りしている事によって型崩れしにくいからと考えます。
反対に理由付け出来なかったものとしては、BFの抜箱3種に差が生じた点です。特に抜箱額縁前は他の2点の耐圧強度に全く及んでいないという結果が得られたので、今後差が生じてしまった要因を特定し、強度アップを課題として、今後も試験を続けていきたいと思います。